蹄耕法の紹介~もっとも自然な牛乳~

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これは北海道旭川市にある斉藤牧場の牛乳

さっぱりしているにも関わらず濃厚な味わい

お値段が張るので中々買えませんが、今日はここの牛乳を少し紹介したいと思います。

『斉藤牧場物語~奇跡の牛乳~』

戦後の当時19歳。北海道の開拓団の一員として最年少の斉藤さんにあてがわれたのは農業には1番条件の悪い笹と岩だらけの荒れ果てた石山でした

笹や草を刈り石を取り除き、死に物狂いで原野を鍬で起こし畑を開墾

種を蒔くものの片っ端から野ねずみや野うさぎに食べられてしまう始末

24歳で結婚し夫婦で開墾するも収穫はほとんど望めず、借金して牛1頭を購入し3頭まで増やすも3年後に奥さんが過労で倒れ入院・・・

途方に暮れる斉藤さんでしたが、やがてそこから奇跡が訪れるのでした・・・

とある日のこと

斉藤さんは山頂へと登る

辺りを見回すとこんな風に思ったそうです

「鳥や昆虫はこんなに生き生きと暮らしているのに人間は肉体を酷使し、その上お金まで使って苦労に苦労を重ねても何の成果にも繋がらない。この違いはどういうことだろう?」

それからの斉藤さんは鳥や虫達と同じ姿勢で生きて行こうと思い、自然に立ち向かうのではなく、自然に溶け込む道を選択。それまでの常識から決別したのでした。

そして、まずはじめに斉藤さんが行ったこと

それは土地に合った牧草を求め7種類の種を蒔き思い切って牛を山に放すことでした

すると牛たちは生え始めの柔らかい笹や野草を食べながら奥へと、山頂へと進んでいくではありませんか

それと同時に蹄で牧草の種を土中に埋め糞尿を落とし肥料も入れていくことに気づいたのでした

石だらけだった山は3年程かけて見事な牧草地へと変貌を遂げました

だけど、当時近代化・合理化路線にひた走る日本の酪農会の中で斉藤さんは冷笑され誰からも相手にされなかったのです

しかし昭和40年草地造成指導のためニュージーランドからロックハート氏という学者が来日。斉藤牧場へ訪れた氏は「大変素晴らしい方法だ」と高く評価

氏を招いた道庁が慌てて調査員を派遣し、日本初となる「蹄耕法(ていこうほう)」という名前が付き、やがて世に知れ渡っていくのです

それまでは木を切り表土を剥ぎ、土地を造成し良い土を他から持って来るのが常識でした

しかし、斉藤牧場では3割樹木を残すため木々は山を保水し草を乾燥から守り牛たちの木陰になり、あちこちから湧水が流れ牛たちがそれを飲む

春には野草が咲き乱れ、山菜も豊富。トンビやバッタ、コオロギなど小動物に溢れかえっている

斉藤さんはこう思ったそうです

「山には全てのものが揃っていたのに、自分がそれに気付かなかっただけ。荒れた山は開墾の敵と見ていたものが、今は生活に恵みをもたらす宝の山だ」

※上記は斉藤牧場HPより引用(写真は全てイメージ)

ドラマ北の国からの黒板五郎の遺言にこんなセリフもある

「金なんか望むな。幸せだけを見ろ。ここにはなんもないが自然だけはある。自然はお前らを死なない程度に十分、毎年食わせてくれる。自然から頂戴しろ。そして謙虚に慎ましく生きろ。」

※上記写真は「拾ってきた家」全て廃材からできている

一方、こちらは乳牛の繋ぎ飼い牛舎

国内では72%が牛を放牧していない

こちらは搾乳の合理化を図るためお尻が中央側にある

安全の為、徐角を行うが非常に痛みとストレスを与えるため農林水産省の委託を受けた畜産技術協会が策定した「アニマルウェルフェア(動物福祉)に対応した管理指針」で可能な限り苦痛を感じさせない方法をとるとされている

また、世界動物保険機構では麻酔と鎮静剤の使用を強く推奨するとあるが、日本における乳牛の除角の85%は麻酔されていない

【まとめ】

運動量が圧倒的に少ない為、出産は自力ではほとんど困難

出産後は約300日間搾乳され続け、常に搾乳できる状態にするため出産後わずか2カ月で次の人工授精が行われている

乳量は品種改良前の1975年は1頭当たり年間4464kgが2016年には年間8526kgと約2倍になっている

そのため泌乳器病(乳房炎など)の発症は45%と実に多く、繋ぎ飼いのため蹄の病気も多い。また、狂牛病は肉骨粉などが感染源と考えられている

(肉骨粉=牛・豚・鶏から食肉を除いたあとのくず肉、脳、脊髄、骨、内臓、血液などを加熱処理した上、油脂を除いて乾燥、粉末にしたもの)

※上記はウィキペディアより引用

【あとがき】

動物は人間ではない

人間も動物ではない

だけど、人間に置き換えて考えたら…

固いコンクリートの上で鎖に繋がれ、配合飼料という本来牛が食べない穀物を食べさせられ、子牛を産んでは種付けされ3~4回も産めば乳量が減るので屠殺し精肉される

配合飼料も乳量を増やす薬や、抗生物質などの添加物が恐らく混入されていることだろう

欧州、特にオランダ人が何故あれほど背が高いのか ?

1950~70年辺りまでは成長ホルモン剤を牧草に混ぜ牛に食べさせていたと聞く

残留した成長ホルモン剤は児童の早熟症を招いたという説もある

1㍑200円の牛乳と500ml100円のコンビニの水

経済最優先の仕組みに違和感を覚える

誰のために何のために何故働くのか?

何を求めているかで人生の質は変わると教わりました

土に根を下ろし 風と共に生きよう

種と共に冬を越え 鳥と共に春を歌おう

どこまで出来るか今は全く分かりません。ですが、自然の中でこの地で『ホンモノの食』を求め続けたい…

海土里の挑戦はこれからもつづく

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